BIOGRAPHY
杉本 美樹 MIKI SUGIMOTO
1989年、千葉県生まれ。
幼少期より、絵や立体/手芸作品の創作に親しむ。金融業界を経て、銀座にある画廊で美術品流通に従事。現在はヘルスケア業界の広報代理店にてPR/IR業務を担当しながら、創作活動に励む。
立教大学文学部ドイツ文学専修 身体表象/モダンアートゼミ卒。
野生のソウルと静謐さを宿し、作品を通して社会と繋がる
私は「生きる」という不可避の不自由さと闘いながら、その奥に潜む生命の深みと、精神の静謐に触れる瞬間を描きたいとこれまで願ってきた。
絵を描くことは、私にとってこの世界を受け入れながらも、なお自由を求め続けるような行いである。
そもそも創作活動は、幼い頃から呼吸のように自然で、私の存在そのものを確かめる行為だった。
私の根底に流れる美意識は、多岐にわたる芸術家の影響によって培われた。
高校時代に図書館に通い詰めては眺めたキリスト教古典絵画に始まり、初恋相手のサルバドール・ダリ、大学で出会い衝撃を受けたマリオ・ジャコメッリ、孤独の時間に励まされたジョージア・オキーフ、物事の見方を後押ししたエミール・ノルデ、素朴さと詩的世界を教えてくれたパウル・クレー、思想と心意気に鼓舞された岡本太郎・・枚挙に遑がない。
ところが、私は正規の美術教育は受けておらず、社会のシステムに身を置くうちに、創造的な精神が少しずつ弱り、創作から離れる敗北を経験した。
その攻防を何度も経験し、闘う気もそがれてシャヴァーサナ(ヨガの屍のポーズ)で休む頃、皮肉にも再び心の奥底から、描かずにはいられない何かが芽吹きはじめたのである。
美術の潮流の外からアール・ブリュット的なアプローチで、美術に私は再び挑戦する。
現代はメディアの多様化によって、「個」が社会の中心へと浮上していく時代である。私はその潮流の中で、「 (単独ではなく)孤独から発する創造」が社会とやさしく繋がる瞬間を生み出したい。
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